ほ〜むぷらざ9月(情報モラル)

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__ 元の原稿 __

テーマ:情報モラル

私の小学中学高校生の頃と比べると、現代の子ども達は情報機器やインターネットを通して多くの便利さを享受できるようになりました。ある生徒は、海外オークションサイトで購入してコレクションを集めたり、またある生徒は問題の解き方や進路選択までをネット掲示板で質問したり、別の生徒は解説動画を作ったり、LINEなどのスマホアプリを使ってクラスメイトに「テスト範囲」や「問題解答」を教えてあげたりと【繋がる】便利性をフルに活用されています。一方では、「仲間外し」がLINEや3DSなど大人の見えない世界で起こったり、異性からの執拗なセクハラメールやストーカーメールを受けたり、恋人とのラブラブ写真がリベンジポルノとしてネット公開されたり、ゲーム課金や不正アクセスなどの犯罪行為に及んだりと、良いことばかりでもありません。

ワンコイン勉強室にも子どものインターネットやゲーム、携帯の使いすぎに困る保護者からの相談が来ますが、親自身がスマホやタブレットやゲームの特性を知らないことが多く、自制の効かない子どもの子守を情報機器に任せてしまった自己責任を反省されます。便利なものを使いこなす事に大人も子どももありませんが、子どもが大人の目を盗んでやりたがる事は「友達と話がしたい」「恋人と話がしたい」「見てはいけないものを見たい」といった帰属欲求や性欲や好奇心で、10年前も今もあまりかわらない気がします。やはり一番の問題はICT活用は良い事でも倫理道徳を知らない子供が大人の世界に混ざる事で、事件に巻き込まれたりあるいは事件を引き起こす、場合によっては将来の自分の首を苦しめてしまう事を考えきれない事態になってしまう事です。

今年の3月、人工知能が現役囲碁世界王者を破りました。囲碁士に勝った人工知能アルファ碁(AlphaGo)は人間が1日10局で8200年かかる3000万局もの自己対局を経て世界王者に勝ちました。普通の人であれば途中で飽きたり他の事に関心が及んで一つの事にそんなに打ち込む事は難しいです。人工知能はたくさんのパターン学習をして最も良い選択肢を選んでいくことが得意です。「人工知能に人間の仕事が奪われてしまう」というような話題に対して、私は人工知能に奪われない仕事とは?そのために何をしたらいいのか?あるいは人工知能と協力してできる事は何か?という事を考えるようになりました。

未知の物を考えると、つい不安に考えてしまいますが、ネットやSNSに関わらず「知らない物はとことん勉強する」という事が大切です。そして私たち大人はその脅威やリスクを想定内に止めて子ども達に安心安全な利活用の環境を提供し、変化する時代に適応する方法を見せてあげる教えてあげる事が必要です。現時点で見受けられるリスクや脅威は自制が効かなくなったり依存症になってしまう事、家にひきこもりネットを介して外界への事件を引き起こす事です。

家にこもってネットやSNSやゲームをする余暇が日課になってはまずいです。「可愛い子には旅をさせろ」というように、人工知能は3000万局もの自己対局への旅に出て人間に勝ったのであれば、私たち大人は高度情報社会に変わっても、外に出てたくさんの人に出会い共感し、いろんな価値観や理不尽や変化に適応し人の役に立つ為に勉強する事・協力する事を「自立への旅」として子どものお手本になるのはどうでしょう。

本文(1369文字)

__ ボツ原稿 __

 シェーン・レグ(ShaneLegg)という人がいます。レグはニュージーランドに住んでいて、小学生の時に落第して留年しました。日本では5年生にあたる9歳の時に、レグはプログラミングを始めました。しかし、読み書きはほとんどできませんでした。心配したご両親は彼を教育臨床心理士のもとに連れて行きました。結果は、知能はとても優れていて失読症と診断されました。それから彼はキーボードを使う訓練を受けて学年成績優秀者に入るようになりました。12歳から彼はチェスゲームを作り始めるようになりました。大学に進み、2011年、彼はDeepMind社のチーフサイエンティストに任命されました。2016年3月、DeepMind社の開発した人工知能「アルファゴ(alpaGo)」が現役囲碁世界王者イ・セドル九段に勝ちました。囲碁はチェスなどに比べてとても複雑で人間の名人に勝つにはあと10年かかると言われていました。

 人工知能の話を聞くと、この先どうなるんだろう?という疑問や不安を持ちます。「人ができる仕事はなくなるんじゃないか?“今学校で教わっていることは時代が変化したら通用しなくなるのではないか?」など。先日、開催された学習工学研究会の会長がこんな事を話されていました。「人間の脳細胞(ニューロン)は約1000億個で、その接続のシナプスは100兆個です。アルファ碁はたったの830万個。人間の1000万分の1にすぎませんが、アルファ碁は3000万局もの自己対局をこなしたといわれています。人間だと1日10局で8200年かかる局数になる。そんな事は人間にはできませんが、人間の脳に占める計算能力は非常に小さく、残りは感覚や感情や理性といった事に使われている事が推測されます。有限の選択が碁だとしたら、教育は児童にする事が無限にある。私達は人間の豊かさを発揮する課題に能力をまだまだ使えるかもしれません。」

 文部科学省は、人工知能の飛躍的な進化やグローバル化の進展や社会の加速度的な変化を踏まえて、「何を学ぶか」という指導内容の見直しに加えて、「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」の視点から学習指導要領の改善を審議しています。インターネットを通じて情報を得る事が簡単になりましたが、3DSやLINEなどの情報機器によるいじめも深刻です。最近では高校3年生の進路相談で「中学生時代のメールアドレスやパスワードを忘れてしまい、掲示板サイトへの書き込みを消せない。就職活動先の採用担当者に見られるとまずい、採用取り消しになりそう」といった、自身の将来設計にもおよぶ問題もあるそうです。

 レグのように自身のハンディを情報機器を使って今や世界が注目し教育の国家戦略にまで及ぶ発明をする事もあれば、自身の軽率な行為から将来の就職先も危うくなる情報機器の使い方まで多種多様です。それらを健全な道に導くには情報機器を与える保護者も情報活用環境を考える必要があります。テクノロジーとともに急激に変わる社会に合わせて、自立に向けて主体的に行動し、自分で一人ではできない時には誰かと協力して、新たな価値を生み出す能力を養う環境を学校と地域と家庭の3者で取り組んでいきましょう。

本文(1323文字)

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