慎重な子の進路設計

私が中学生の頃は自分がこの世界に生きている事がすごくおこがましい気がしていました。学校や塾で先生に当てられる事がとっても嫌で、横断歩道を渡る時には「こんな私が皆さんの前を横切ってすみません」なんて事考えて小走りで渡っていました。そんな経験を持っているからか、おとなしかったり、本好きで空想する事が好きだったり、疑問や質問を声にする事が苦手だったり、お母さんに言えない気持ちに葛藤している子ども達の空気に敏感です。おとなしく真面目な優しい子は、相手の気持ちを優先して自分を後回しにする傾向があります。本人に聞いてみると、時には友達の和を取り持つために自分の気持ちを押し殺して家に帰るとぐったりして寝込んで起きれない事もあります。逆に活発で目立ちやすい子は、はしゃいだりおしゃべりしたり主張することが好きだったりが上手だとしても、実は気丈にしていて意外と素直な自分を打ち明ける機会がなくてふとした瞬間にタメ息が現れる事もあります。

 県立高校入試もあと2ヶ月近くとなりました。年が明けると推薦入試や私立受験の生徒の応対、学期末テストや受験生対策の準備と学校の先生方も忙しさが増して学校の雰囲気も変わります。日に日に近づく受験に一人で向き合うことが初めての生徒は、普段とは違う仕草や言動を始めます。鏡を見る回数が増えたり、プリントや自分の髪をくしゃくしゃにしたり、朝起きるのが遅くなったり、急に甘えたがったり。表面的には全く異変がなくても、慎重にすっごく悩んでいる生徒もいます。図書館や公民館、児童館や自治会館など、様々な場所で彼らに接することのある方が、勉強の合間の休憩時間に彼らの心の声に寄り添い、明るい進路設計を話す機会が増えると嬉しいです。
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