夏期集中講座実施レポート(沖縄大学・ボランティア体験)

沖縄大学の集中講座を企画運営する機会を頂いた。

前期、後期の授業を企画することはあったが、4日連続する集中講義はまた違ったカリキュラム設計ができて面白そうだな〜と思って、考える時間を頂いた。

授業テーマが「ボランティア体験」ということだったので、すぐに体験学習法を思いついたのだが、「ボランティア」というとき、どうしても「人助け(福祉)」というイメージがあった。

そこで、ちょっとその【前提】を変えてみたいなぁと思い、次のような妄想をする。

  • 言葉を発しない自然を守るのもボランティアになるのでは?
  • 自然を守るという意味では、化学農法や有機農法とは異なる自然農法も一つの手段では?
  • 自然を守るということは、郷土を守ること、文化を守ることにも繋がるので、沖縄の文化歴史を知ることを事前学習にしてはどうだろうか?
  • そもそもボランティア=助け合いとするなら、沖縄には「ゆいまーる」のように助け合いを意味する言葉がある。しかし、現代社会ではどんどん家族関係や地域コミュニティが希薄になってきているので、そこも伝える機会をもってはどうだろか?

と、いう具合に最後は私好みの郷土文化学習っぽく考えて、先生に相談してみる。

「農家さんの農作業を手伝うことで、自然助け(環境)となり、郷土文化や歴史を事前事後学習で学ぶ内容でもいいか?」

と。以外にも先生は即座に承諾して頂けた。

それでカリキュラムイメージを作成した。

集中講座カリキュラムイメージ

カリキュラムイメージをもとに、前々から考えていた農家さんにアプローチ、事前事後学習をお願いしたい講師にアプローチ、急な依頼にも関わらず、みなさんご快諾いただけた。(涙)

そして、細かいカリキュラム内容を作っていった。また、カリキュラム作成は、キャリア教育で使用する社会人基礎力との関連も合わせて考えてみた。

カリキュラム(社会人基礎力との対応表込み)

授業の内容はこちらでレポートするとして、学生からの感想を下記に共有する。

文化の学びを深めた人、歴史の学びを深めた人、沖縄の学びを深めた人、農業について学びを深めた人、様々で面白い。

いろんな気づきが学生たちの将来や沖縄の未来にちょっとでも変化を起こすと嬉しい。

貴重な機会をくださった沖縄大学 島袋隆志先生、
協力してくださった、
オフィス・サンジチャーの具志堅邦子、具志堅要さん、
宜野湾市の地域振興事業を行う崎原理恵さん、
沖縄の文化発信活動を行う阿波根あずささん、
そして、今回素晴らしい体験学習にご協力頂いた
合同会社沖縄れんこん代表の宮城優さんとスタッフさん、
4日間の集中講義に参加してくださった学生さんに感謝。

学生の感想